家賃の支払いが1日遅れてしまったらどうなる?

家賃の支払い日翌日に入金が確認できなかったとしても、すぐさま契約違反扱いになったり強制退去になることはありません。
多くの場合、管理会社が入金状況をチェックしており、「あれ、まだ振り込まれていないな」と気付きますが、まずは様子を見るか、軽い確認の電話をしてくる程度です。
例えば「昨日はお忙しかったでしょうか?入金がまだのようですが…」といった連絡です。

家賃の支払いが1日遅れで考えられる影響
遅延損害金の発生
賃貸契約書には遅延損害金(延滞利息)が定められていることがあります。
例えば年14.6%(月1.22%)などです。
この場合、1日の遅れでは日割りでわずかな利息(数十円~百円程度)が発生します。
しかし、実際には1日の遅れで延滞利息を請求しない管理会社も多いです。
数日遅れが常態化すると別ですが、うっかり1日遅れた程度なら請求されないこともあります。

管理会社からの確認連絡
前述のように、「お忘れではないですか?」と電話やメールが来る可能性があります。
これも無視せず、「失礼しました。本日中に対応します」と返答すればOKです。
丁寧に謝っておけば相手も安心します。

信用上の問題
1日とはいえ滞納は滞納ですので、記録上は遅延履歴が残ることもあります。
ただ、1度だけ1日遅れたという程度であれば、それが直接信用情報機関に登録されたり、大家さんに深刻に受け止められることはありません。
問題は「頻度」です。
1日遅れでも毎月のように繰り返すと、「この入居者はだらしない人だ」という印象を与えてしまいます。

対処法について
1日遅れに気付いた時点で、前述のとおり即支払い・即連絡が基本です。
全保連への影響は、この段階ではほとんどありません。
全保連が動き出すのは滞納が数週間~1ヶ月続いた時なので、1日遅れであれば代位弁済もされていませんし、保証会社からの督促もありません。
したがって、管理会社への対応だけきちんとしておけば問題なく収まる場合がほとんどです。

予防策について
今回たまたま1日遅れてしまった人は、今後忘れないよう仕組みづくりをしましょう。
例えば家賃をクレジットカード払いにできるなら変更する(自動的に支払いできる)、口座引き落としにする、リマインダーを設定するなどです。
また、給料日と家賃日がズレていて管理が難しい場合は、前もって家賃専用の口座にお金を移しておく習慣をつけるのも有効です。
1日でも遅れると自分も嫌な気持ちになるでしょうし、信頼にも響きますので、可能な限り期限厳守を心がけましょう。
総じて、1日程度の遅れであれば落ち着いて対処すれば大事には至りません。
うっかりミスは誰にでもありますし、管理会社もそれを理解しています。
