
ある日突然、ポストに投函された「最終通告」の四文字。
家賃保証会社の全保連からそんな手紙が届いたら、心臓が凍りつくような気持ちになりますよね。
「もう部屋を追い出されるの?」「どうしたらいいか分からない…」そんな不安で頭がいっぱいになっているかもしれません。
この状況は、決してあなた一人だけが抱える問題ではありません。
大切なのは、見て見ぬふりをせず、誠実に対応することです。
ここでは、あなたが今すぐ取るべき対応策を、順を追って優しくご案内します。
「最終通告」を無視したらどうなる?
まず、最も避けなければいけないのが「無視」です。
連絡を絶ってしまうと、事態はあなたの知らないところで、どんどん悪い方向へ進んでしまいます。
具体的には、以下のような流れで進んでいく可能性があります。
滞納3か月以上 → 内容証明郵便での通知 → 裁判所からの訴状 → 強制退去
裁判所の決定が出ると、執行官が訪れ、法的に部屋を明け渡さなければならなくなります。
さらに重要なのは、部屋を退去しても、滞納した家賃の支払い義務はなくならないということです。
給料や財産を差し押さえられる可能性も出てきます。
今すぐやるべき3つの具体的な行動
「最終通告」が届いた今、迅速な行動が何よりも重要です。
パニックにならず、以下の3つのステップを一つずつ実行に移しましょう。
- 全保連に正直に連絡する
- 具体的な支払い計画を相談する
- 公的な支援制度を調べる
何よりもまず、すぐに全保連へ電話をしてください。
「支払う意思がある」ことを伝えるだけでも、相手の心証は大きく変わります。
その上で、なぜ支払いが遅れているのか、いつまでに支払えそうか、正直に伝えましょう。
もし一括での支払いが難しい場合は、「分割で支払うことはできませんか?」と相談してみてください。
誠実な態度で交渉すれば、分割払いに応じてもらえるケースは少なくありません。
どうしても払えない…そんな時の相談先
「連絡はしたけど、どうしても支払いの目処が立たない…」
そんな八方ふさがりの状況でも、諦めるのはまだ早いです。
あなたを助けてくれる専門家や公的な制度があります。
選択肢の一つとして、弁護士や司法書士といった法律の専門家への相談があります。
債務整理(任意整理、自己破産など)という手続きを通じて、法的に借金を整理する方法を一緒に考えてくれます。
相談料が不安な場合は、法テラスを利用すれば無料相談も可能です。
住居確保給付金を知っていますか?
離職などにより住居を失うおそれが高い方々に対して、家賃相当額を自治体が支給してくれる制度です。収入などの条件はありますが、返済不要の給付金なので、お住まいの市区町村の相談窓口に問い合わせてみる価値は十分にあります。
専門家への相談はハードルが高いと感じるかもしれませんが、現状を好転させるための有効な手段です。
一人で抱え込まないで、未来は変えられる
全保連からの「最終通告」は、確かに深刻な事態です。
しかし、それは人生の終わりを意味するものではありません。
むしろ、これまでの状況を見直し、新しい一歩を踏み出すためのきっかけと捉えることもできます。
最も避けたいのは、問題を一人で抱え込み、社会から孤立してしまうことです。
今回ご案内したように、あなたにはまだ選べる道が残されています。
まずは電話を一本かける、その小さな勇気が、あなたの未来を大きく変えるかもしれません。
注意
保証会社を名乗る詐欺も報告されています。手紙に記載されている連絡先が、契約書にある正式なものか、一度確認してから連絡するとより安心です。