「うっかり家賃の支払いを忘れてしまった…」「今月、ちょっとお財布が厳しいかも…」
そんな時、もしあなたの賃貸契約で「全保連」という家賃保証会社を利用していたら、少し注意が必要です。
全保連は、大家さんの代わりに家賃を保証してくれる、とても頼りになる会社です。
でも、もし家賃を滞納してしまうと、後々の生活にちょっとした影響が出てしまう可能性があるんです。
滞納したらどうなる？信用情報に傷がつくリアル
「家賃を滞納すると、信用情報に傷がつく」という話、聞いたことはありますか？
実は、全保連は「信販系」と呼ばれるタイプの保証会社なんです。
これは、クレジットカード会社やローン会社と同じグループに属している、という意味です。
全保連は、JICC（日本信用情報機構）という信用情報機関に加盟しています。
そのため、家賃の滞納が一定期間続くと、その情報が「事故情報」としてJICCに登録されてしまうのです。
信用情報に事故情報が登録されると、いわゆる「ブラックリストに載る」という状態になります。
この記録は、滞納を解消してから最低でも5年間は残ってしまいます。
ブラックリストに載ると、こんな影響が…
では、具体的にブラックリストに載ると、どんなデメリットがあるのでしょうか？
- クレジットカードが作れなくなる
- スマートフォンの分割払いができなくなる
- 自動車ローンや住宅ローンが組めなくなる
- 他の賃貸物件の審査に通りにくくなる
このように、日常生活のさまざまな場面で、不便を感じることになります。
特に、次に引っ越しをしようと思った時に、信販系の保証会社の審査に通りにくくなるのは、大きな痛手ですよね。
滞納から強制退去までの流れ
もし家賃を滞納し続けると、最終的にはお部屋を退去しなければならなくなります。
その流れを、少しリアルに見ていきましょう。
【1ヶ月目】
全保連から電話や郵便で「お支払いが確認できていませんよ」という連絡が来ます。
この段階で正直に事情を話して、支払いの約束をすれば、大きな問題にはなりにくいです。
【2～3ヶ月目】
連絡を無視していると、今度は自宅に訪問されることがあります。
それでも支払いに応じないと、「契約解除通知」という内容証明郵便が届き、法的な手続きが始まる可能性があります。
【3ヶ月以降】
裁判所から通知が届き、最終的には「強制退去」となってしまいます。
同時に、給料や預貯金などの財産が差し押さえられることもあります。
ココに注意
給料の差し押さえは、会社にも連絡がいくため、非常に気まずい状況になってしまいます。
もし、どうしても払えなかったら…
「どうしても今月は支払いが難しい…」
そんな時は、絶対に無視をしないでください。
一番大切なのは、誠実に対応することです。
全保連からの連絡があったら、正直に今の状況を説明し、いつまでに支払えるのかを伝えましょう。
場合によっては、分割払いの相談に乗ってくれることもあります。
一人で抱え込まず、まずは相談することが、解決への第一歩です。
家賃の滞納は、誰にでも起こりうることです。
でも、その後の対応次第で、未来は大きく変わります。
今回の話を参考に、もしもの時に備えて、正しい知識を身につけておきましょう。